プロパンガスについては、思い込みのまま何年も同じ料金を払い続けている方が少なくありません。当協会によく寄せられる誤解を、出典とあわせて確かめます。
決めていません。プロパンガスは、国の認可ではなく各社が料金を決める自由料金です。国が上限を決めたわけでもありません。そのため、同じ地域・同じ会社でも、家ごとに料金が違うことがあります(規制の違い)。
一戸建て(持ち家)なら変えられます。ところが、2019年の調査では「選べることを知らない」という人が63.5%でした(ガス会社は選べます)。
出典:日本生活協同組合連合会「電気・ガス料金調査」(2019年9月)
賃貸住宅では、入居者は変えられません。ガス会社と契約しているのは建物の持ち主だからです。入居者にできるのは、入居前に料金を確かめること、高いと感じたら管理会社やオーナーに相談することです(賃貸に入る前のチェックリスト)。
必ずではありません。2025年12月23日、最高裁は、一戸建てで「10年未満で解約したら設備の費用を払う」とした契約の条項を、消費者契約法により無効と判断しました。ただし、契約の中身は家ごとに違うので、書面を確かめることが大切です(貸付配管と最高裁判決)。
出典:時事通信・日本経済新聞(2025年12月23日)
それだけでは分かりません。2025年6月の国の報告では、設備料金を「0円」と書きながら、実際には基本料金などに含めている例もありました。見るべきは基本料金と従量単価です(三部料金制の見方)。
出典:神奈川県LPガス協会(第12回液化石油ガス流通ワーキンググループの紹介)
安全の決まりは、どの会社も同じです。4年に1回以上の点検・調査など、安全のための仕事は法律で決められています(安全を守る仕組み)。
単価だけでは比べられません。プロパンガスは1㎥あたりの熱量が都市ガスの約2.2倍あるので、同じお湯を沸かすのに使う量が少なくてすみます。日本生活協同組合連合会の2019年の調査では、熱量をそろえた1㎥あたりの料金は都市ガス170円、プロパンガス313円でしたが、プロパンガスの料金は会社や家によって大きく違います。単価が適正なら、差はずっと小さくなります。
出典:日本生活協同組合連合会「電気・ガス料金調査」(2019年9月)
今も安いとは限りません。切り替えのときだけ安くして、数年後に値上げする例があります。岡山県の平均料金も、15年で約34%上がっています。今の検針票で、基本料金と従量単価を確かめることが出発点です(格安セールスにご注意・岡山の料金の15年)。