プロパンガスの商習慣を正すルールは、2024年7月(過大な営業の禁止など)と2025年4月(三部料金制など)の2段階で始まりました。では、実際にどこまで変わったのでしょうか。2026年に公表された国の資料などから、事実をまとめます。
2026年7月、約1年ぶりに開かれた国の審議会(第13回 液化石油ガス流通ワーキンググループ)では、資源エネルギー庁が無作為に選んだ販売事業者への郵送調査の結果(回答約230社)が示されたと報じられています。
| 利益の提供 | 回答した事業者の約8割が、家主・管理会社・建設会社などに何らかの経済的な利益を提供していた。多くはお歳暮などの贈答品だが、設備のメンテナンスやWi-Fiなど、ガスと直接関係のない物の提供も多かった。 |
|---|---|
| 誰が始めたか | 利益の提供の約4割はガス会社が販売を広げるために自ら行い、約4割はオーナーなどから求められて、やむなく応じていた。 |
| 長い契約 | 10年以上の長期契約や、途中で解約したときの解約金など、切り替えを制限する契約も多く報告された。 |
| 通報 | 資源エネルギー庁の通報フォームには、2025年4月〜2026年3月末の1年で約1,250件(月平均約110件)が寄せられた。 |
出典:ITmedia スマートジャパン「過大な営業行為が続くLPガス業界 規制の実効性強化に向けた判断基準を明確化へ」(2026年7月28日・第13回液化石油ガス流通ワーキンググループの資料の紹介)
報道では、通報の例として「集合住宅で1年半の間に3度の値上げがあり、理由を求めたが『賃貸住宅なのでオーナーを通さなければ対応できない』とされた」といったものも紹介されています。
出典:ITmedia スマートジャパン「過大な営業行為が続くLPガス業界 規制の実効性強化に向けた判断基準を明確化へ」(2026年7月28日・第13回液化石油ガス流通ワーキンググループの資料の紹介)、神奈川県LPガス協会(第12回液化石油ガス流通ワーキンググループ〔2025年6月23日〕の紹介)
ルールは確かに前に進みました。それでも、プロパンガスの料金は今も各社が決める自由料金で、国が上限を決めたわけではありません。自分の料金を知り、比べることが、いちばん確かな対策であることは変わりません。