料金の話が多いこのサイトですが、プロパンガスには、ほかのエネルギーにない大切な強みがあります。それが、災害のときの強さです。
電気や都市ガスは、電線やガス管でつながって届きます。プロパンガスは、家ごとに置いたボンベから供給するしくみです。資源エネルギー庁は、導管による供給ではなくボンベによる分散型の供給なので、災害のときも、設備が被災していなければ使えると説明しています。
そのため、病院や福祉施設、避難所になる公共施設では、災害に備えてプロパンガスの利用が進んでいます。
出典:資源エネルギー庁「LPガス産業の現況とLPガスの商慣行是正に向けた取組」(2024年3月)
国の資料は、東日本大震災のあと、被災した3県でプロパンガスを使う世帯の復旧が早かったことを示し、災害時のプロパンガスの良さが見直されたとしています。この経験をふまえて、国は次の取り組みを進めてきました。
| 災害に強い「中核充填所」 | ボンベにガスを詰める充填所に、自家発電機を備えたり、浸水に備えて施設をかさ上げしたりする。 |
|---|---|
| 災害時の供給訓練 | 県や地域ごとに、災害のときにガスを届ける訓練を行う。 |
| 避難所・病院などへの備え | 避難所や医療・福祉施設に、プロパンガスの備蓄や、プロパンガスで動く発電機・空調機を備える。 |
避難所や病院などがプロパンガスのタンクや発電機を備える費用を国が補助する事業もあり、2012年度から2022年度までの支援は1,391件にのぼります。
出典:資源エネルギー庁「LPガス産業の現況とLPガスの商慣行是正に向けた取組」(2024年3月)
日本では、もしもの供給の途絶に備えて、プロパンガスを国と輸入事業者が備蓄しています。
| 国家備蓄 | 国が持つ備蓄。約139万トン(51日分) |
|---|---|
| 民間備蓄 | 法律にもとづき輸入事業者が義務として持つ備蓄。約164万トン(58日分) |
国家備蓄の基地は全国に5か所あり、そのひとつが岡山県倉敷市にあります。倉敷の基地は施設容量40万トンで、地下の岩盤の中にガスをためる方式です。
出典:資源エネルギー庁「LPガス産業の現況とLPガスの商慣行是正に向けた取組」(2024年3月)(数字は2023年4月末時点)
安全のしくみは「プロパンガスの安全を守る仕組み」にまとめています。